神戸須磨シーワールドを現地訪問した鯨類専門家によるレポート
去年6月1日に神戸須磨シーワールドは開業しました。その直後にオルカ・リサーチ・トラスト(Orca Research Trust)から、「神戸須磨シーワールド 2頭のフランスのシャチ、ウィキーとケイジョにとって、なぜ適切な施設ではないのか(原題KOBE SUMA SEA WORLD, Japan.Why it is not a suitable facility for the two French orca Wikie and Keijo.)」と題する報告書が緊急で出されました。
この早さに驚きました。これは、神戸須磨シーワールドに2頭のシャチを輸出しようとしていたマリンランド・アンティーブの問題を受けて、フランス政府向けに作成された緊急評価レポートであり、衝撃的なことに、フランスの2頭のシャチは神戸須磨シーワールドに売却されたことが明らかになっていると書かれていました。
PEACEでは昨年の世界オルカデーに、このレポートに関する連続X投稿をしましたので、その内容を以下にまとめます。
これはフランス政府向けに作成された迅速評価レポートであり、衝撃的なことに、フランスの2頭のシャチは神戸須磨シーワールドに売却されたことが明らかになっていると書かれています。https://t.co/rVDtAH7Lph pic.twitter.com/jFTzSYfO5h
— PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) July 14, 2024
シャチたちの歯について
PEACEでは以前、シャチの歯についての論文を紹介しましたが、この緊急評価報告書を書いたIngrid N. Visser博士は、このオルカの歯に関する論文の著者でもあります 。
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神戸須磨シーワールドに関する、この評価書でも、ステラの歯の多くがひどい状態で、ランの歯もステラほど摩耗はしていないが、問題があるとしています。
金属製の門、水槽のコンクリート、おもちゃなどの硬い表面をかじったり、噛んだりすることでシャチの歯は擦り減り、歯髄が露出します。 感染の可能性を減らすため、歯が削られますが、通常、鎮痛剤を